明秀学園日立“110発コンビ”甲子園出場ならず…プロでの活躍目指す

明秀学園日立に競り勝ち、マウンド付近で喜びを爆発させる常総学院ナイン。左は左飛に倒れ最後の打者となった明秀学園日立の代打・秋元豪太=茨城・水戸市民球場
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 「高校野球茨城大会・決勝、常総学院1-0明秀学園日立」(26日、水戸市民球場)

 明秀学園日立は1点が遠く、春夏通じて初の甲子園出場はならなかった。

 中盤以降は再三得点圏に走者を進めたが、送りバントやスクイズの失敗が響いて完封負け。そろってドラフト候補に挙がる高校通算63本塁打の細川成也投手(3年)と同47本塁打の糸野雄星内野手(3年)の“110発コンビ”も計8打数無安打。常総学院・鈴木昭の内角を強気に突く投球の前に封じられた。

 細川は1失点完投。エースとしては互角の投げ合いを演じたが「全然打てなくてチームに迷惑をかけた」と、視線を落とした。糸野も目を真っ赤にし「ヒットが全然出ないことが、チームの重さになった。自分たちが足を引っ張ったかな」と、責任をしょい込んだ。

 良きライバルの存在が、互いの成長につながった。今年に入ってからは「2人で100発、甲子園出場」と目標を掲げ、汗を流してきた。「甲子園に行くと思っていた。悔しい」と声をそろえた2人。最後は「ありがとうと伝えたい」(糸野)、「いい関係で3年間やってこられた」(細川)と、相棒と感謝の握手をかわし、高校野球生活を終えた。今後はプロの世界での活躍を目指す。

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