天理・元阪神の中村監督、猛追撃も及ばず「一緒に甲子園行きたかった…」

試合後、厳しい表情で報道陣のインタビューを受ける天理・中村監督=佐藤薬品スタジアム
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 「高校野球奈良大会・決勝戦、智弁学園6-5天理」(28日、佐藤薬品スタジアム)

 近鉄、阪神などでプレーし、夏は今大会が初さい配だった天理・中村良二監督(48)は「ここで勝ちきって、選手たちと一緒に甲子園に行きたかった」と振り返った。

 4点を追う九回、どとうの4連打などで1点差まで追い上げた。5連打のうち、2本の安打は代打で起用した選手が放ったもの。「思いで作りとかではなく、勝ちに行くために代打を出した。2人とも打撃の調子が良かったので」と指揮官。センバツ王者を崖っぷちのところまで追い詰めたが…。2死一、三塁からあと1本が出なかった。

 「本当にこの子たちはよく成長しました。甲子園に行ってもおかしくないチームになってくれた。だからこそ連れて行きたかった」と悔やみ、「僕が2年の時も決勝で智弁学園に負けたんですよね」とベンチで号泣する選手たちを見つめていた。

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