常葉菊川・森下監督の続投決定 甲子園出場決定も辞任の意向が一転
第98回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕・甲子園球場)に静岡代表として出場する常葉学園菊川高は28日、7月末での辞任の意向を示していた同校野球部の森下知幸監督(55)が甲子園大会でも指揮を執ることを明らかにした。大会前に監督が交代する異例の事態は避けられた。
同校によると、森下監督は6月ごろから体調などを理由に辞任の意向を示しており、28日午前に野球部員に伝えたという。しかし、日本高野連から静岡県高野連を通じ「特別な事情がない限り、交代は認められない」との連絡が学校にあった。同校からの強い慰留もあり、続投が決まった。
記者会見で森下監督は「選手に迷惑をかけた。まずはおわびしたい」と心境を語り「しっかり気持ちを入れ替えて選手のために頑張りたい」と語った。土屋義人校長は「本来なら喜びの中にあるはずの野球部員や保護者に心配をかけ、申し訳ない」と話した。森下監督は2007年の選抜大会で常葉学園菊川高を優勝に導いた。