あっ女子マネ“史上初めて”聖地グラウンドに立っちゃった!部長「私が勘違い」

 第98回全国高校野球選手権大会(7日開幕・甲子園)の甲子園練習が2日、甲子園球場で行われ、大分(大分)の女子マネジャー・首藤桃奈さん(3年)がユニホームを着て練習補助を行い、大会関係者に制止される一幕があった。大会規定では女子の出場を認めておらず、甲子園練習でも準じる形を取っていた。だが甲子園練習の手引きに男子、女子の明記がなかったため、“史上初めて”甲子園のグラウンドに女子が立った。

 サイレンとともにユニホームを身にまとった首藤マネジャーが、勢いよくグラウンドに飛び出した。直後に始まったシートノック。髪をなびかせ、素早い手さばきでノッカーにボールを渡す姿に、報道陣、スタンドがにわかにざわつき始めた。

 女子はOKだったっけ?そんな疑問が出始めた10分後、大会関係者がホーム付近に駆け寄り、ベンチに下がるよう指示した。日本高野連の説明では、大会規定で本大会の出場、練習参加は男子に限られており、甲子園練習もこれに準じる形を取ってきた。

 その一方、各校に配布される甲子園練習の手引きに男女の明記はなかった。そのため廣瀬茂部長(40)は「一生懸命頑張ってきたので、グラウンドに立たせたかった。手引きにはジャージーはダメ、ユニホームならOKと書いてあったので、新調したのですが…。私が勘違いしてしまいました。申し訳ありません」と謝罪した。

 約10分間、史上初めて女子で聖地のグラウンドに立ち、練習補助を行った首藤さんは「やっぱりダメでした。すごくドキドキして、(ボール渡しは)いつもやってるんですけど、手が震えてしまいました」と苦笑いを浮かべる。中高一貫教育の大分にはクラシックバレエの特待生として進学。だが高校野球の全校応援を見て「運命の扉が開いた!」と言う。中学校の卒業式で答辞の大役を引き受けた際、「私がマネジャーになって甲子園に連れて行く!」と宣言し、両親、学校関係者の度肝を抜いた。

 高校進学後は野球部のマネジャーに専念。宣言通り、1年生の夏に初出場を果たし、3年夏に再び聖地へ戻ってきた。「私的には連れてきてもらってるけど、同級生は家族みたいな感じ。心配になります」と語った首藤マネジャー。グラウンドに舞い降りた“勝利の女神”が、快進撃を演出するかもしれない。

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