高川学園監督は阪神・金本監督の後輩 今夏で退任決定

高川学園を率いる藤村竜二監督=甲子園(撮影・山口登)
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 第98回全国高校野球選手権大会(7日開幕)の甲子園練習が4日、甲子園球場で行われた。初めて高川学園を夏の甲子園へ導いた藤村竜二監督(46)は、東北福祉大で阪神・金本知憲監督の1学年後輩に当たる。日頃から聖地で指揮を執る先輩の姿に憧れ、「テレビで見ていて、ここに来たいなと思っていました」と笑みを浮かべた。

 「本当に金本監督にはかわいがってもらいました。自分の恩師が広陵出身で、多々良学園のことも知っていただいていたので。今回、出場が決まっても…怖くて連絡は取ってません」と苦笑いで明かした藤村監督。「矢野さんといつも2人で映っていらっしゃって。いいなと思ってました。一塁側がいい?そこまでは恐れ多くて望めません」と言う。

 昨年12月に監督に就任。そこから約8カ月で母校を聖地へと導いた。「この子たちに力があるのは分かっていたので。今までのやり方を継続した上で、打撃と体作りに力を入れてきました」と藤村監督。「この子たちと1日でも長く、ここで野球をやりたい」と切実な思いを語るのには、ある理由がある。

 藤村監督は今夏を最後に退任することが決まっている。春季山口大会の2回戦で敗退した後、学校側から人事異動として告げられた。後任の監督もすでに決定しており、選手たちには5月の時点で報告していた。

 そこから始まった指揮官と教え子の快進撃。「身の振り方はこの大会が終わった後に考えます。終わってからの話にしています」と肩書を変え、チームに残るか否かを含めて判断する予定だ。

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