ヤクルト比屋根“自作自演”サヨナラ打 出場直後に適時失策、打で奮起
「ヤクルト7-6阪神」(7日、神宮球場)
ヤクルトが比屋根渉外野手のサヨナラ適時打で勝利した。五回の守備から途中出場したが、直後に適時失策。そこから4打数4安打2打点と打撃で活躍し、チームに貢献した。
6-6で迎えた延長十回。ヤクルトは今浪が二塁打で出塁すると三輪がバント安打、盗塁も決めて無死二、三塁と絶好機をつくった。ここで打席に入った比屋根は前進守備の中越えにはじき返し、サヨナラ勝利をもぎ取った。
比屋根は五回の守備からの途中出場。直後のプレーで飛球を落とし、阪神に2点を献上する失態を演じていた。試合の流れを左右しかねない軽率なプレーだったが、同点で迎えた八回に勝ち越し適時二塁打を放った上でのサヨナラ打。バットで名誉挽回を果たした。
試合終了時には午後10時30分をまわっていた。お立ち台では「自分のミスでこんなに遅くなってしまってすいませんでした。これから練習して、しっかりチームに貢献できるように頑張りたいです」とファンに謝罪し笑いを誘った。殊勲打にも「自分は打つ選手じゃないので…。守備の人だと思っているので、しっかり練習したいと思います」と反省しきりの珍しいヒーローインタビューだった。