市尼崎、延長に持ち込むも敗れる…元阪急・竹本監督「プロ野球よりも感動」

初戦敗退しベンチ前に整列する市尼崎ナイン(右は尼崎・竹本修監督)=甲子園(撮影・山口登)
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 「全国高校野球・1回戦、八戸学院光星5-4市尼崎」(9日、甲子園球場)

 市尼崎は最終回に2点差を追いつき、延長戦へ持ち込んだが、ミスが響き惜しくも敗れた。それでも地元の公立校が演じた大健闘に、球場は大歓声に包まれた。

 九回裏の攻撃が始まる前、竹本監督はナインにこう伝えた。「これだけの大声援を聞いてこい」。一塁側アルプスだけでなく、後押しする拍手は内野席全体へと伝わっていた。これが選手たちに大きな力を与えた。

 いきなり連打で1点差へと迫り、なおも無死二塁の好機。送りバントをきっちりと決め、チャンスを広げると9番・殿谷の右犠飛で同点に追いついた。割れんばかりの大歓声に、笑みを浮かべたナイン。お膝元の選手たちが見せた粘りに、球場は市尼崎一色へと変わった。

 それでも最後はミスが響き、初戦突破はならなかった。阪急、オリックスでプレーした経験を持つ竹本監督は「すばらしい経験をさせてもらった。プロ野球よりも感動しました。選手たちは本当によく頑張ってくれたと思います」とナインをたたえていた。

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