田口気迫8勝 母校広島新庄が初戦突破で負けられん!巨人、広島に4・5差
「巨人5-2DeNA」(10日、東京ドーム)
安定感が増すばかりだ。巨人・田口麗斗投手が八回途中1失点でチームトップタイの8勝目。2試合連続完封は逃したが「精いっぱい投げきりたかったけど、良かった」と、チームの勝利を喜んだ。
初回に2四球を与え1死一、二塁としたが、筒香を投ゴロ併殺打。リズムを取り戻し、六回2死まで圧巻の無安打投球を続けた。それでも、お立ち台では「結果として良かったけど、球数も多かったし四球もあった。次に生かしたい」と、反省も忘れなかった。
バットでも貢献した。3-0の七回2死走者なし。積極的に打って出て中前打を放ち、続く長野の2ランにつなげた。高橋監督は「強い意志が2点を生んだ」と称賛した。
後輩の奮闘にも感化された。この日は母校・広島新庄が夏の甲子園1回戦に勝利。寮で観戦した左腕は試合後、エースの堀に電話し「『次は田口さん、頑張ってください』と言われたので。頑張りました」とはにかんだ。
首位・広島とのゲーム差を4・5に縮めた。2連勝で貯金は今季最多の9。7月から負けなしの5連勝と好調の20歳は「これからも点を取られないように頑張っていきたい」と宣言。若手のホープが、チームにさらに勢いをつける。