履正社が雷鳴中断後に逆転に成功 山本が横浜石川から3ラン 試合は2度目の雷鳴中断
「全国高校野球・2回戦 横浜-履正社」(14日、甲子園球場)
東西の優勝候補同士がぶつかる横浜-履正社戦は、先発オーダーが発表され、履正社の先発は寺島成輝投手(3年)。横浜の先発はエース・藤平尚真投手(3年)ではなく、背番号10の左腕・石川達也投手(3年)がマウンドに上がることになった。
スコアボードでスタメン発表が行われると、客席からどよめきが沸き起こった甲子園。試合は横浜が初回に村田の中犠飛で1点を先制。だが二回裏、履正社の攻撃中に球場周辺で雷鳴が轟き始めた。審判団が危険と判断し、17時10分、両チームの選手をベンチへと引き上げさせ試合を中断していたが、同50分に再開。すると再開後、2死一、三塁から山本侑度外野手(3年)が左翼ポール際へ逆転3ランを放った。しかしその直後、再び甲子園球場の上空で雷鳴が鳴り響き、試合は再度、18時から中断した。
それでも雷雨が収まり、18時40分に試合が再開。2死一、二塁となったところで、エースの藤平がマウンドに向かった。両エースの投げ合いとなったことで、スタンドからは大きな拍手が沸き起こった。
履正社は代わった藤平から北野が2点適時二塁打を放ち、この回だけで5点を奪った。
この日は早朝の午前6時40分に満員通知が出されたが、注目の一戦を一目見ようと球場チケット売り場には長蛇の列ができた。入場無料となっている外野スタンドの一方通行措置がとられるなど、関心の高さをうかがわせた。