打球を受けた嘉手納の投手に明徳義塾の一塁コーチが手当
「全国高校野球・3回戦、明徳義塾13-5嘉手納」(16日・甲子園球場)
明徳義塾の小方香之介一塁ベースコーチ(3年)が見せた“心温まるファインプレー”に、聖地のスタンドから大きな拍手が沸き起こった。
場面は七回。1死二塁から大北海斗内野手(3年)が放った痛烈なピッチャーライナーが、嘉手納・仲井間光亮投手(3年)の左肩を直撃した。苦痛に顔をゆがめ、患部を押さえる左腕のもとへ「大丈夫か?」と言いながら真っ先に近寄ったのが小方。「どこに当たった?」と声をかけ、ポケットに入れていたコールドスプレーを左肩に振りかけてあげた。
仲井間が投球練習を行うところを見届けて、一塁コーチスボックスに戻っていった小方。「味方でも相手でもスプレーを持ってる人がいく。普通のことなので」とサラリと言ってのける。第1試合から満員となったスタンドは、紳士的な背番号17の姿に大きな拍手を送っていた。