作新・今井また152キロ!九回の直球5球すべて大台超えで3戦連続完投
「全国高校野球・準々決勝、作新学院3-1木更津総合」(18日、甲子園球場)
最後に圧倒した。九回1死。作新学院(栃木)のエース・今井達也投手(3年)がリミッターを解除した。大熊に対して150キロ台を連発し、4球目に自己最速タイの152キロを計測。2死後、最後の打者・早川は151キロの直球で空振り三振だ。最終回に投じた5球の直球は、すべて大台に乗った。
「気持ちで勝ちたかった。九回のアウトは全力の真っすぐで取りに行きたいと思った」。サインに首を振ってこだわった武器。わずかな時間があれば、ボールを指先でつぶすように握るトレーニングを欠かさない。理想は、藤川(阪神)のような“火の玉”だ。
中盤までの制球重視から一変させたスタイル。それができるスタミナと技術がある。3連続完投&150キロ超えで4強へ。この夏の主役に躍り出た右腕の勢いは止まらない。