天王山第1Rはソフトバンク完勝 和田が救った!圧巻8回0封13勝

 「日本ハム0-3ソフトバンク」(19日、札幌ドーム)

 敵地でのヒーローインタビューでソフトバンク・和田は言い切った。「自分たちがここまでやってきた道のりがあるからこそ、首位攻防戦になっている。絶対に勝てると信じてマウンドに上がった」。狙い通りの仕事で今季13勝目、日本球界120勝目をマーク。勝利の立役者は満足そうに笑った。

 試合前、2位・日本ハムとは勝率わずか1厘差。絶対に負けられない、敵地での天王山で快投を見せた。8回を被安打4、9奪三振で無失点。得点圏に走者を背負ったのは七回の一度だけだ。「いい結果が出てよかった」とうなずいた。

 真っすぐがさえた。この試合まで被打率5割超えと相性の悪かった大谷も、真っすぐを軸にスライダーを織りまぜ、3打数1安打。バッテリーを組んだ細川も「緩急をつけられたし、本当によかった」と和田の投球をたたえた。

 ベテランらしい巧みな調整があった。前回12日のロッテ戦では今季最多の134球を投じた。そのため登板間のウエートトレーニングを通常より減らした。和田は「疲労を取ることを最優先した」。冷静に自分の状態を見極め結果につなげた。

 首位攻防の初戦を制して連敗も3で止めた。工藤監督も「何と言っても和田君の気迫の投球がチームにいい影響を与えた。素晴らしいゲーム」と絶賛だ。早ければ21日、ソフトバンクに待望の優勝マジックナンバーが点灯する。

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