DeNA貧打…今季10度目の完封負け ラミレス監督「しようがない」
「中日2-0DeNA」(19日、ナゴヤドーム)
早めに打った勝負手が、実を結ぶことはなかった。五回2死一、三塁の好機。DeNAのアレックス・ラミレス監督は2番に抜てきした白崎を早々に見限って、代打の切り札・後藤を起用したが、空振り三振に倒れて同点機を逸した。
「打線のスランプが続いている状況。悩んでもしようがないが。投手は頑張っているが、点を取ることができない。しようがない」
“しようがない”を何度も繰り返した。打てなかった。わずか4安打、15三振を喫して、今季10度目の完封負け。8月に入って14試合中、8試合で2得点以下。貧打が災いして5勝9敗と急降下。2位の座は遠のき、Bクラスの足音は近づく一方だ。
全員を前に演説したのは、この日の試合前だった。「困難だった4月、5月を乗り越えてここまでやってこられたのは、選手みんなのおかげ。自信をもって次の20試合をやっていこう」。平常心を意識づけたが、特効薬にはならなかった。
打開策を問われて、こう答えた。「負け続けても意味がない。勝つしかない」。打開策は勝利のみ。初のCS進出へ、正念場を迎えた。