関西大学に野球専用グラウンド誕生 竣工式にOBの山口前阪神コーチら約200人
関西大学は25日、大阪府吹田市の千里山キャンパス内に完成した野球専用グラウンド「KAISERS BASEBALL FIELD」の竣工式を行った。大学関係者、野球部関係者、現役野球部員ら約200人が出席した。
1970年に完成した千里山北グラウンドを、総工費約5億円をかけて大幅改修。内野は黒土で、外野、ファウルゾーンには神宮球場でも使用実績のある人工芝が敷き詰められた。両翼95メートル、中堅118メートル。本部棟、ダッグアウト、外野フェンスが新設され、バックネット、ブルペンなどが改修された。
改修前の千里山北グラウンドでは、体育の授業や他クラブが使用することもあったが、改修を機に野球専用のグラウンドとなった。設備が充実した野球場を持つ他大学も多く、関大としては待望の新グラウンド誕生だ。
野球部の早瀬万豊監督は「ありがたい。立派なグラウンドを作っていただいたので、成果が問われる。それをやりがいに変えたい」と9月10日に初戦(対近大)を迎える関西学生野球秋季リーグ戦へ向けて気合を込めた。また「野球教室とかもやっていければ」と新グランドを使用した地域貢献の私案も明かした。
野球部のアドバイザリースタッフを務めているOBで前阪神投手コーチの山口高志氏は「このお金がどこから出ているかと考えたら、いろんな方々に感謝しないといけない。より一層責任を感じて取り組んでいきたい」と話していた。
関大野球部は1915年創部。関西学生野球リーグで34回の優勝(旧リーグ時代含む)を誇る名門。山口氏が4年時の1972年には全日本大学野球選手権大会、明治神宮野球大会、春、秋のリーグ戦に優勝し、大学球界初のグランドスラムを達成した。