ヤクルト山田 史上初2年連続トリプル3王手!2盗塁決め29盗塁に
「阪神3-5ヤクルト」(26日、甲子園球場)
本領を発揮した。ヤクルト・山田哲人内野手が3安打2盗塁と躍動し、チームの3連勝に貢献した。
魅せたのは左背中痛から1軍復帰後、初の猛打賞をマークした打撃だけではない。快足をフル回転させ、四回と六回に鮮やかに二盗を成功させた。「貪欲に行くと決めていた。(六回の)2個目はいいスタートが切れた」と充実感を漂わせた。打率・332、33本塁打に加え、29盗塁として史上初の2年連続トリプルスリー達成に大前進した。
シーズン前から今季の大目標は、40本塁打40盗塁でも三冠王でもなかった。師匠の杉村チーフ打撃コーチと話し合い、トリプルスリーにターゲットを定めた。同コーチは「明確な目標設定をした方がいい。トリプルスリーを目指そう、という話をしました」と説明する。
実は、3部門の中で山田が最も自信があるのは走塁だという。周囲には「盗塁が一番得意。いつでも走れる」と話し、意欲を示してきた。その言葉通りに鮮やかに最後の関門といってもいい30盗塁にリーチをかけた。
「なるべく早い段階で30個達成したい」と山田。若武者は猛スパートをかけて、快挙達成を確実なものにするつもりだ。