ヤクルト小川 今季初完封で8勝目 自身3戦連続完投で3位と1・5差
「巨人0-4ヤクルト」(31日、富山市民球場アルペンスタジアム)
最後の打者、代打・堂上を二ゴロに抑えると、ヤクルト・小川泰弘投手の顔から笑みが広がった。自身初の3試合連続完投勝利を今季初完封で飾り、8勝目。「本当に気持ちいい。チームが勝ったことが一番」と余韻に浸った。
走者を背負いながらも粘り強い投球で踏ん張った。三回には1死一、二塁で3番の坂本を迎えたが、気迫で空振り三振に仕留めるなど後続を断った。「気持ちを込めて腕を振ることだけ考え、キャッチャーを信じて投げました」。九回は自ら志願してマウンドに上がって締めた。
6月末に腰痛で離脱。7月20日に1軍に復帰したが、直後は「痛みがある中でやっていた」と打ち込まれることも多かった。しかし8月に入り、本来の姿に戻った。「(痛みが)なくなってリズム良く投げられるようになった」と復調の理由を口にしたライアン。真中監督は「8月に入って安定している。頼もしい」と目を細めて絶賛した。
チームは3位のDeNAに1・5ゲーム差に接近した。「3位が見える位置にいる。チーム一丸になって一戦一戦、頑張っていきたい」と小川。まずはチーム最低限の目標である3位の位置をがっちりとつかみ取る。