中京学院大・吉川プロ志望届提出 虎ドラ1候補“節目の日”に連続試合安打止まる

 「東海地区大学野球・岐阜リーグ、岐阜経済大3-2中京学院大」(4日、長良川球場)

 今秋ドラフト1位候補の中京学院大・吉川尚輝内野手(4年・中京)が4日、プロ志望届を提出した。その直後に行われた岐阜経済大戦では2三振を含む4打数無安打。節目のメモリアルデーに公式戦では35戦ぶりの4打数0安打を喫した。

 状態が悪くても、試合の中で必ず修正してきた。だが「タイミングが合わなくなってしまって、そのまま終わってしまった」と悔やんだ吉川。第2打席で緩いスローカーブを打ち損じてからスイングが狂った。軸回転のスイングが前に流れ、以降は高めの直球で2打席連続空振り三振に終わった。

 実に3年秋の岐阜リーグ開幕戦以来となる無安打。チームも1点差で敗れ「打つべき人間が打たないと。明日、勝つことだけを考えていく」と前を向いた。

 プロ志望届を提出し「1年でも長くプロで活躍できるように」と言った吉川。その舞台で重要になるのは、無安打に終わった翌日の試合だ。上手に切り替えられる選手こそが数字を残し、生存競争を勝ち抜いている。

 近藤正監督(68)は「先輩の菊池(現広島)は本当に切り替えが早かった。むしろ相手を褒めていた」と証言した。連続試合安打が34で止まって迎える5日の試合で、吉川の真価が試される。

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