U18日本6戦全勝で2大会ぶりアジア頂点!「今井→堀」お見事完封リレー
「U-18アジア選手権・決勝、日本1-0台湾」(4日、台中)
地元・台湾と対戦した日本が1-0で2大会ぶり5度目の優勝を飾った。六回に納大地外野手が先制の右前適時打。今夏の甲子園を制した今秋ドラフト1位候補右腕・今井達也投手(作新学院)が5回を1安打無失点。2番手の堀瑞輝投手(広島新庄)も4回無安打無失点と盤石の完封リレーで1点を守り切った。
糸を引くような直球が決まる。最後の打者を見逃し三振に仕留めると、堀がマウンドでピョンピョンと飛び跳ねた。ヤング侍たちがすぐに歓喜の輪を作った。2大会ぶりのアジアの頂点だ。
「すごくうれしかった。最後まで自分の投球で抑えられたのでよかった」。優勝投手になった堀が、はにかんだ笑みを浮かべた。同点の六回から、4回無安打無失点、8奪三振の好救援。メジャーのスカウト陣も驚いたスライダーはこの日もキレ味抜群で、今大会3試合9回2/3で18奪三振。小枝守監督(65)も「堀が出た時に雰囲気が変わった。三重丸ですね」と投手陣のMVPに挙げた。
先発として5回1安打無失点と踏ん張ったのは今井だ。異国の環境もあり、今大会では直球のキレがいまひとつ。それでもスライダーなど変化球を駆使し、先発した2度の台湾戦で得点を与えなかった。「調子が悪い中でも試合を作っていけた」とエースの務めは果たした。
今大会6試合でわずか1失点。最強の投手陣は、最後まで揺るがなかった。決勝の試合中に決めたけん制のサインにも、バッテリーは即応。指揮官は「対応力がすごくある」とうなった。「どんどん飛ばしていけと、コーチに言われていた。層が厚くて頼りになった」と今井。一丸となってつかんだ栄冠だった。