“新・虎キラー”巨人・田口初の2ケタ勝利 巨人高卒3年目以内では桑田以来
「阪神2-3巨人」(7日、甲子園球場)
3年目の巨人・田口が7回1失点で、自身初の10勝目。高卒3年目以内での2桁勝利は、巨人では88年の桑田以来28年ぶりだ。今季の目標でもあった2桁に達し「最近良くなかったけど、今日はなんとか粘ることができた」と大粒の汗を拭った。
20歳らしからぬ、焦りのない投球を続けた。六回まで毎回走者を出したが、直球と得意のスライダーをうまく投げ分け最少失点。「要所で三振を取れた」と2-0の三回2死一、二塁では福留を140キロの直球で3球三振に仕留めた。
今季、田口は阪神相手に6戦5勝。“新虎キラー”が縦じまの脅威となりつつある。4月27日のプロ初完投もこの日の10勝達成も、舞台は甲子園だが「今は結果が出ているだけ」と好相性に気を緩めることはない。
チームは8月20日以来の連勝で、今季甲子園での無敗も9に伸ばした。「10勝したからと言って浮かれるようではだめ。また0だと思って、1つでも2つでもチームに貢献したい」と田口。若き左腕がチームに欠かせない存在となった。