巨人、大竹寛で4連勝 10日からの広島2連戦、鯉胴上げ阻止だ!
「ヤクルト2-5巨人」(9日、神宮球場)
意地で勝利に導いた。先発した巨人・大竹寛が7回1失点で6勝目。負ければ古巣・広島の優勝が決まる一戦だったが、なんとか屈辱を回避した。ヒーローは「今日は何としても勝ちたいと思ってマウンドに上がりました」と安どの表情を浮かべた。
立ち上がりから球を低めに集め、凡打の山を築いた。4点リードの三回に1死満塁のピンチを迎えたが、続くバレンティンを外角低めのスライダーで投ゴロ併殺打。その後はバレンティンのソロだけに抑え試合を作った。
14年に広島からFA移籍した右腕。古巣のVを左右する一戦も「そこは全く考えないで投げました」。最近2試合は5回を持たない背信投球。前回3日の中日戦後はフォーム修正にも取り組んだ。古巣を意識する余裕などどこにもなかった。「チャンスがあるなら次も結果を出せるようにしたい」。目線もすぐさま次回登板に切り替えた。
チームはこれで4連勝。高橋監督は「ずっと勝たなくちゃいけないということは変わらない」と淡々と話した。10日からは本拠地で広島と2連戦。胴上げ阻止には2連勝しかない。村田ヘッドコーチは「明日もあさっても勝つよ!目の前で見たないよ!!」とチームの総意を代弁し、球場を後にした。