早大が新4番・木田弾で快勝 巧打者に長打力備わった 高橋広監督も信頼

 「東京六大学野球、早大5-2法大」(12日、神宮球場)

 早大が快勝し、勝ち点1とした。今季から4番に座る木田大貴内野手(4年・成章)が左越えソロを放ち、勝利に貢献。ドラフト候補の石井一成内野手(4年・作新学院)も2安打1打点と活躍した。

 新4番の一発が流れを引き寄せた。1点リードの四回1死、木田がスライダーを左翼席へ運ぶ。「こすり気味だけど、入ったかなと思った」という今季1号で責任を果たした。

 高校時代は1番打者で通算6本塁打。元々は巧打者タイプだ。早大では今春に三塁のレギュラーをつかみ、主に7番で打率・333と結果を残した。8月には楽天とのオープン戦で2本塁打。社会人野球に進むことを決めていたが、スカウト陣を驚かせた。長打力も備えてきた右の主砲に高橋広監督(61)は「柔らかくて右にも打てる。安定している」と信頼を置く。

 名門の4番を務めることにも「考え過ぎないようにしている。自分のスイングをしていけば結果につながる」と木田。自然体で2季ぶりの優勝を狙う早大打線を引っ張る。

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