「ヤクルト３－１１ＤｅＮＡ」（１３日、神宮球場）

　球団史に名を刻む一発で、ライバル球団にトドメを刺した。６－２の七回２死一、二塁。ＤｅＮＡ・筒香嘉智外野手が村中から放った打球は、右中間スタンドに突き刺さった。「打った瞬間。いい感覚で打てた」という３ランがチームの勝利を決定的にし、ヤクルトの自力でのＣＳ進出の可能性を消した。

　メモリアルな一発になった。両リーグ４０号一番乗り。球団の左打者では初の大台に到達した。「自分の中で求めているのは、もっと高いところにある。もっともっと上を目指したい」。大砲が満足することは全くない。

　ラミレス監督は「日本の４番打者ということを１試合１試合、証明してくれている」と成長ぶりを絶賛。２位のヤクルト・山田に２本差をつけ、初の本塁打王獲得も見えてきた。

　だが、４番は「周りの方、ファンの方が楽しんでくれればいい。ＣＳに行くことが圧倒的に大事」と興味を示さない。４位・ヤクルトと４・５差。初のＣＳ進出へ球団史上最強の左打者が打ちまくる。