日本ハム大谷164キロ!日本最速更新!衝撃残し首位にも残った

 「日本ハム4-2オリックス」(13日、札幌ドーム)

 まだ完全復活には至らない。相手を完全に封じる姿もない。それでも日本ハム・大谷翔平投手が衝撃を残す1球で、大一番への期待感を膨らませた。

 その瞬間は三回1死二、三塁。糸井に対して投じた直球は逆球となって内角へ。糸井が詰まりながらも右前へ運ぶ先制の2点適時打となるが、スコアボードには自身の日本最速を更新する164キロが表示されていた。

 「逆球でイメージ通りではないですし、結果的に打たれているのでよくはなかった」。衝撃の1球を、大谷は淡々と振り返る。自身の状態も「最低限、試合を作ることはできた」。四回以降も危機を招いたが次の1点は許さない。エースの意地が垣間見えた。

 7月10日のロッテ戦で右手中指にできたマメの影響でフォームを崩し、先発マウンドから遠ざかった。この試合が先発復帰2戦目。80球という球数制限を課せられたが、ソフトバンクと僅差の優勝争いをする中で負けられない一戦なのは誰よりも分かっていた。

 最速更新を降板後に知った大谷は「そこ(球速)が中心で投球が成り立っている部分もあるが、もっともっと改善しないといけない。そっちの方が重要」と話す。

 打者との“二刀流”で出場を続ける中で「万全の状態でいくのは難しい。その中でしっかりやらないといけない」とも。ただ栗山監督が「バランスはよくなっている」と話すように一歩一歩、復活へは近づいている。次回登板は21日のソフトバンク戦。優勝を懸けた戦いで、研ぎ澄まされた集中力で、さらなる進化を見せる。

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