ヤクルト・バレンティン退団も 外野守備、波激しい打撃などに不安
ヤクルトが、今季が3年契約の最終年となるウラディミール・バレンティン外野手(32)と来季契約を更新しない可能性があることが19日、明らかになった。今後多角的に検討を重ね、方向性を定める方針だ。
昨季は故障の影響で15試合の出場にとどまったが、今季はここまで128試合に出場し打率・277、31本塁打、96打点と復活。13年には日本記録を更新する60本塁打を放ち、来日6年間で5度、30本塁打以上をマークするなど実績は申し分ない。球団側にも残留させたい意向はある。
ただその一方で、外野の守備や好不調の波が激しい打撃など不安要素もある。今季年俸は3億6000万円。条件面で交渉が折り合わない可能性もあり、球団幹部は「総合的に考えています」と説明。代役を担える新外国人野手のリストアップ作業を行いつつ、検討を進めていく意向だ。
退団となった場合は、DHのあるパ・リーグ球団などが獲得に乗り出すことが考えられる。2年連続のCS進出を逃した昨季のリーグ覇者。雪辱を期す来季に向けて、まずは最強助っ人の去就が最重要課題となる。