DeNA三浦引退会見(3)「現役は卒業しますけども、野球からは卒業しない」
DeNAの三浦大輔投手(42)が20日、横浜市内で会見を開き、今季限りでの引退を発表した。プロ野球現役最年長で、23年連続勝利はプロ野球タイ記録。会見では時折、涙を浮かべながら心境を語った。会見の一問一答は以下の通り。
-ファンは阪神に行ってしまうんじゃないかと、とにかく残ってくれという熱い思いは感じていたんじゃないかと思うが。
「いろいろ、本当に悩んで悩んで、いろいろな方にご迷惑をお掛けしましたけれども。150勝した時も言いましたけど、横浜に残ってよかったなと。たくさんの人が喜んでくれた、支えてくれたというので、本当に三浦大輔は幸せ者だなと思います」
-172勝の中で一番うれしかったのは。
「一番ですか?そうですね。どれもうれしいですけど。150勝の時は、僕自身はすごくうれしかったですけど、それ以上にファンの方が喜んでくれているのを見て、それを見てまた僕が喜んでいたなという印象が強いので、思い出に残っています」
-最終戦でもう一度、三浦さんの勇姿が横浜で見られると思うが、どういう気持ちでマウンドへ上がるか。
「勝ちたいです。それだけです」
-今後のプランは。
「特に決めていません。現役は卒業しますけども、野球からは卒業しないので、ずっと野球に関わっていきたいなと思います」
-25年間を振り返ってどんな野球人生だったか。
「高校を卒業して、6位で大洋ホエールズに入って。特に球が速いわけでもなく、すごい変化球があるわけでもなく、よくやってこられたなと。球が速くなくてもプロ野球選手ができるんだなというところを見せたかったですし。勝ったり負けたり。負けの方が多かったですけど、本当に周りの方に支えられて、今まで突っ走ってこれたなと、感謝の気持ちでいっぱいです」
-トレードマークのリーゼントは。
「卒業しません(笑)。できる限りやっていきたいと思いますけど」
-DeNAベイスターズファンへ。
「本当に25年間、熱い熱い声援をありがとうございました。いろんな苦しい時、本当に助けられましたし、いい時も悪い時も、どんな時でも僕たちにご声援をいただき、応援していただき、背中を押してくれて本当に感謝しています。何回かヒーローインタビューで言ったことがあるんですけど、三浦大輔を応援していてよかったなと、DeNAベイスターズを応援していてよかったなと思えるようにやりたいと思ってやってきて、約束していた優勝というのは果たせませんでしたけど、若い選手が出てきて昨日、クライマックス・シリーズに進出することができて、チームはどんどん成長していくことができました。これからも横浜を応援してほしいなと思いますし、僕も横浜から離れることはないので、一緒にまだシーズン、クライマックスと残っているので、もっともっと上に行けるように頑張っていきたいと思います。本当に25年間、熱い熱いご声援をありがとうございました」