DeNA三浦引退会見(4)リーゼントは「何か目立ちたいなと」
DeNAの三浦大輔投手(42)が20日、横浜市内で会見を開き、今季限りでの引退を発表した。プロ野球現役最年長で、23年連続勝利はプロ野球タイ記録。会見では時折、涙を浮かべながら心境を語った。会見の一問一答は以下の通り。
(報道陣との質疑応答)
-将来は監督になって、自分が胴上げをされたいという思いは。
「そうですね。将来的には指導者という道も夢にはありますけど、もっともっと勉強をしないといけないなと思っています。横浜のユニホームを…まだ脱いでないんですけど。もう1回登板ありますので。将来的にはまた、横浜に戻ってきたいなと思っています」
-強いチームとはどんなチームですか。
「プロフェッショナルなチームだと思います。個人個人からプロとしての準備をしっかりして、意識を持って。強いチームとは…ファンと地元、チームと一緒になって、同じ目標になって戦っていくチームが強くなっていくと思います」
-CS進出を決めたチームにどんな思いがあるか。
「昨日、ベンチで見ていて、本当に若い選手たちが頼もしく見えてきましたし。チームが勝つこと。まずそれが、個人競技じゃないので、ひとりじゃどうすることもできないのが野球だと思うので。ただ、みんなで力を合わせれば勝てるスポーツだと思っている。昨日も見ていて本当にたくましく思い、うれしく思っていましたね。クライマックス唯一出られないチームと、ずっと言われていましたから。これで来年から言われなくなるので、よかったなと思います」
-最後の登板でここを見てほしいというところは。
「今まで通り、しっかりと準備をしてマウンドに上がって、一生懸命勝てるように、チームが勝てるように精いっぱい投げるところを見てほしいなと思います」
-リーゼントに込めた思いとは。
「この髪型が単純に好きなだけなんですけどね。プロに入ったときに、何十人という投手がいる中で、何か目立ちたいなと。注目されないと使ってもらえないので。もちろんプレーが一番でしたけど、それ以外で注目してもらいたいなと思って、こだわってやってきました。その代わり野球に対してはちゃんとやるぞという気持ちを持ってずっとやってきましたので。それだけのことですけどね」
-三浦投手にとって矢沢永吉さんの存在は。
「中学生の頃に初めて曲を聴いてから、ずっと大好きで、矢沢永吉さんの歌に励まされて勇気をもらいながら、やってきましたね、ここまで。僕の中ではバイブルじゃないですけど、そのような感じの存在です」
-三浦投手にとってファンとはどういう存在か。
「三浦大輔にパワーをくれる存在ですね。どれだけ助けられたかというところですね。お客さんが少なくて、苦しいときもありましたけど。どんなときも見捨てずに応援し続けてくれた。最下位であろうが、今日こそは勝ってくれるだろうと信じてついてきてくれましたし。勝てないときはグラウンドに物が投げ入れられたりとか、つらい時期もありましたけど、それでもほとんどのファンの方は一緒に苦しんでくれたり、喜んでくれたりして。一緒に戦ってきてくれたチームメートだと思います」