オリックス 中島激高は演技だった!?「役者やったでしょ」
「オリックス5-2西武」(21日、京セラドーム大阪)
オリックス・中島の名演技が勝利へ導いた。
同点の八回。この回から登板の牧田は1死からT-岡田に死球。続く中島は2球内角のボールのあと、3球目は脇腹に直撃する死球。これに「続けてやろ!」と吠えた。牧田がマウンドを降りるのを見るとバットを投げた。これを合図に両軍ベンチから選手が一斉に飛び出し、一触即発のムード。両チームに警告試合が宣告された。
その後、牧田は動揺したのか、西野が安打で続き、2死後、代打・駿太に決勝打が飛び出した。
試合後の中島はニッコリ。
「役者やったでしょ。全然イラッとしてないですよ。痛くないし。T-岡田にも内角攻めで当てられてたし、僕も内ばっかり来てたから投げにくくしてやろうと思って。全然怒ってないですよ。牧田も知ってるしね。チームにも刺激にしたろと思って。勝てて良かった」
牧田に内角攻めの配球をやめさせ、チームにも闘争心を与える計算があったという。
計算外だったのは西武・田辺監督の顔。「一塁でも笑いをこらえるのに必死やった。二塁に行ったときに田辺さんが“また、やりやがって”って言ってるのが見えて笑ってしもた」と振り返っていた。