工藤ソフトバンク初の自力V消滅 本拠で連敗…前半戦独走から魔さか…
「ソフトバンク2-5日本ハム」(22日、ヤフオクドーム)
紙一重の攻防は自滅するような格好で決着した。ソフトバンク・工藤監督は頭を抱えながら振り返った。「一番痛かったのは点を取った後に取られたところ」。先制した後の二回、1点差に迫った後の七回。接戦で繰り返し、流れを手放しては勝てるはずもなかった。
より痛かったのは七回だ。前の回から続投した森福が1死から大谷に右前打を浴び、中田を迎えたところでベンチは五十嵐を投入した。前回登板までの8試合で失点したのが4試合。不安定な右腕は、天王山で7打席連続無安打だった4番打者に痛恨の2ランを浴びた。
ブルペンには今月から救援に回り、防御率0・00の安定感を誇る岩崎もいた。工藤監督は「(28日まで8)連戦なので、何でもかんでも岩崎君とはいかない」と強調。その一方で「使わないわけではない」と1点差のままなら八回以降に登板させる可能性があったことも明かした。結果的に出し惜しみした形となり、最大の敗因につながった。
就任2年目で初めて自力優勝の可能性が消えた指揮官は「一つも負けないつもりで戦うしかない。僕だけじゃなく、選手、みんなも理解している」と厳しい表情のまま言葉をつないだ。