ソフト大勝24日にも逆転「M6」4打点今宮「勝つしかない」
「西武0-8ソフトバンク」(23日、西武プリンスドーム)
天王山で日本ハムに連敗したショックを振り払った。ソフトバンクが14安打8得点。打線に点火したのは今宮健太内野手だ。明豊高時代からのライバル菊池から三回に先制の10号2ラン。狙っていた直球に「体がうまく反応した」。体をくるりと回転させ、白球を左翼席まで運んだ。
同い年の菊池は花巻東高出身。高校3年の春夏と甲子園で対戦し、いずれも敗れた。その菊池から初アーチ。「意識はしていない」と感慨はなかったが、自身初の2桁本塁打到達。「シーズン前から打ちたいと思っていたので」とうなずいた。
四回2死満塁では左翼線への2点二塁打。七回先頭では右前打でダメ押しとなる3得点の口火を切った。好調ぶりを買われて約2カ月ぶりに1番で起用され、10連勝中の左腕から3安打4打点。工藤監督も「今宮君のホームランで勢いに乗った」とたたえた。
チームは21、22日の日本ハムとの2連戦で連敗し、首位から転落。日本ハムに優勝マジック「6」が点灯した。この日の試合前、工藤監督は選手たちに「闘志、執念を持って戦うぞ」と呼び掛けた。指揮官のファイティングポーズに応えての大勝。日本ハムが敗れたため、24日に逆マジック「6」が点灯する可能性がある。「厳しい状況だが、僕たちは勝つしかない」。今宮が選手たちの思いを代弁した。