創価大・田中正義4日3登板フル回転「先発→救援→中1日→先発」で復活証明
「東京新大学野球、創価大5-1東京国際大」(27日、岩槻川通公園野球場)
ドラフトの目玉、創価大の田中正義投手(4年・創価)が4日間3登板のフル回転で勝ち点をもたらし、完全復活を証明した。先発、救援の連投から中1日で先発。阪神など4球団のスカウト陣が視察する中、7回2安打1失点、6奪三振で今季3勝目を挙げた。
序盤は制球に苦しんだ。だが、頭が突っ込んでいたフォームを修正すると、四回1死から最速152キロを計測した直球などで4連続三振。六回2死までヒットも許さなかった。
これほどのフル回転は初体験。岸雅司監督(61)から「今日でお前の野球人生が変わるかもしれないぞ」と告げられ「僕もそう思います」と答えてマウンドに向かった。小川(ヤクルト)ら歴代エースは経験した道。右肩炎症の故障明けの不安も吹き飛ばし、指揮官は「また、違う正義ができたのでは」と、成長を確信した。
「疲れがないわけないけど、その中で力を出すしかない。抑えりゃいい。勝ったのでよかった」と、白星の重みをかみしめた正義。10月3日にプロ志望届を提出する予定。主役はやっぱりこの男だ。