名将・栗山監督「北の国から2016伝説」実現!大谷に初賛辞「よく頑張った」
「西武0-1日本ハム」(28日、西武プリンスドーム)
胸に去来する万感の思いが涙となり、日本ハム・栗山英樹監督の目を潤ませた。選手、スタッフ全員と抱き合い、労をねぎらう。そして信じた選手たちの手に身を委ね、8度、宙を舞った。
「感動しました。(選手が)すべての面で進化してくれた。その成長を見ているだけに、最後どうしても勝たせてあげたかった」
その進化を一番に見せたのが大谷だ。栗山監督は投手・大谷の潜在能力を信じ、シーズン中も苦言を呈し続けた。だが、この日の試合前に「今日、大丈夫か?」と声を掛けた厚沢ベンチコーチに、大谷は「こんな最高の舞台を用意してくれてありがとうございます」と答えた。
栗山監督は「そういう思いを持ってくれることがうれしい」と喜び、そして大一番での快投に「本当に感謝している。よく頑張った」と初めて投手・大谷に賛辞を贈った。
「メークドラマ」を成し遂げた憧れの長嶋監督になぞり、今季の逆転劇を「北の国から2016伝説(誰もあきらめなかった)」と命名した指揮官。伝説は、4年前に逃した日本一で完結する。