由伸監督「悔しさいっぱい」巨人、本拠地最終戦で鯉に負け越し決定
「巨人3-5広島」(29日、東京ドーム)
その表情には無念さがにじんでいた。巨人は本拠地最終戦で、王者に力負け。直接対決でのシーズン負け越しも決定した。「まずはリーグ優勝を果たした広島ファンの皆さん、優勝おめでとうございます」。試合後のセレモニーでマイクを握った高橋由伸監督は、左翼席へ祝福の言葉を送った。
今季を象徴する敗戦だった。二回、村田の25号2ランで先手を奪いながら、中盤でもうひと押しができない。流れが徐々に相手に傾くと、最後はエルドレッドの2発に沈んだ。村田ヘッドコーチは「2本、打たれたのは誠司も反省せんと」と正捕手の小林誠に苦言。相手に嫌なイメージを植え付けるどころか、勢いを与えてしまった。
この日は坂本、長野を先発から外し、立岡を1番で起用。残り2戦もCSをにらんだ戦いで臨む方針だ。「目標として掲げたリーグ優勝を達成できず悔しい気持ちでいっぱいですが、日本一のチャンスは残っています」。指揮官は言葉に力を込め、逆襲を誓った。