“困った時のボブ”楽天・川井が引退会見 悔しかった試合は阪神戦

 今季限りで現役引退する楽天・川井貴志投手(40)が2日、コボスタ宮城で引退会見を行った。

 川井は06年にロッテからトレードで楽天に移籍。ローテの谷間を埋めるなどチームを救う存在として、監督時代の星野球団副会長から「困った時のボブ」と呼ばれ親しまれた。

 球団草創期を知る選手だけに、川井は「とても若いチームで、自分も成長していきたいと思った。当時、2軍の若手だった銀次や枡田慎太郎が汗水垂らして練習をしていた。その選手たちが2013年に活躍して、優勝できた。球団の成長をしっかり見ている自分は、幸せだと思った」としみじみ。「あの年は、たまたま優勝する前日に昇格させて頂いて。24勝もする田中がいたり、すごい選手がいるチームになったんだなあと自分の中で思ってうれしく思ったのを覚えています」と、感慨深げに振り返った。

 また、最も悔しかった試合としてに、2011年5月29日の交流戦・阪神戦を挙げた。「すごく調子が良くて、途中(七回2死)まで1安打に抑えていた。でも2死から新井選手にヒットを打たれ、金本さん(現阪神監督)にホームランを打たれて…。1-2で負けました。完封できるんじゃないかと思った試合だったので、印象深い」。

 そんな不惑の左腕は、「今でも家でシャドー(ピッチング)とかしてしまう。もうしなくていいのに、自然に出てしまうのは、やっぱりやりたかったのかなあと思ったりもする」と笑みを浮かべた。今後は、球団スタッフとしてチームを支えていく。

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