東大、14年ぶり勝ち点は持ち越し 11安打も競り負け、3回戦へ
「東京六大学野球、立大7-4東大」(9日、神宮球場)
東大は立大に競り負けて1勝1敗となり、02年秋の立大戦以来14年ぶりとなる勝ち点は、10日の3回戦に持ち越された。
初回に2点を先制され、四回にも1点を失ったが、その裏に反撃を開始。2死から3連打で2点を返すと、五回に4番・田口耕蔵内野手(3年・西大和学園)の適時内野安打で追いついた。1点を勝ち越された六回には、途中出場の宇佐美舜也外野手(2年・桐朋)が右翼ポール直撃のソロを放ち、再び同点とした。
七回に勝ち越しを許すと、田村-沢田という立大のドラフト候補右腕リレーの前に逃げ切られたが、打線は11安打。十分に見せ場は作った。
鋭い打球を連発した打線について、浜田一志監督は「何度も何度も(相手投手陣の)動画を見て、積み重ねてきた結果」と説明した。1番・下雅意拓哉外野手(4年・甲陽学院)は、立大戦2試合で10打数8安打と快音が止まらない。寮のロビーにあるモニターで映像を流し、各選手がタイミングの取り方を図ってきた対策が実を結びつつある。
1回戦に救援で今季初登板したエース・宮台康平投手(3年・湘南)は、この日はベンチ外だった。「明日のために調整しようということ」と浜田監督。総力戦で今度こそ勝ち点を奪い取る。