10球団視察!流通経大・生田目11K 155キロ右腕が復活完投星
「東京新大学野球、流通経大2-1高千穂大」(10日、さいたま市川通公園野球場)
流通経大の最速155キロ右腕・生田目(なばため)翼投手(4年・水戸工)が、復活の完投星だ。5安打1失点、11奪三振の力投。約1年ぶりの先発マウンドで結果を出し「やっと投げられた安心感がある」と笑った。
昨年10月3日の駿河台大戦で右肘を痛め離脱。今春には右肩も痛めた。復帰戦となった9月24日の共栄大戦は救援で2回無失点。阪神など10球団のスカウトが視察したこの日は、ドラフト前の“確認テスト”でもあった。
抜け球が多かった序盤から、イニング間もブルペンに入って修正。直球は150キロを計測し、スライダーも切れた。六回無死からは4連続K。九回2死二塁も143キロ直球で見逃し三振を奪い、サヨナラ勝ちにつなげた。
立ち上がりの課題は残ったが「ここぞで三振が取れてよかった」と手応えはある。ロッテ・永野チーフスカウトも「腕を振った時のボールはコースも高さもしっかり来ていた」と評価した。次回登板は優勝を争う創価大戦。生田目は「投げ合いたいですね」と、田中正義とのエース対決を望んだ。