桜美林大・佐々木“TG争奪戦”も…ドラフト前ラス投で150キロ連発

 「首都大学野球、桜美林大2-1日体大」(15日、バッティングパレス相石スタジアムひらつか)

 桜美林大の最速153キロ右腕・佐々木千隼投手(4年・日野)が、ドラフト前最後の登板で好救援を見せた。同点の八回から2回1安打無失点、1奪三振で今季4勝目。150キロ台の直球を連発してサヨナラ勝ちを呼び込み、初優勝に王手をかけた。即戦力の1位候補を、阪神、巨人など4球団のスカウト陣が視察。“TG争奪戦”が勃発する可能性も十分だ。

 劇的な幕切れに、歓喜の輪に加わった佐々木千の笑顔がはじけた。8番・佐俣のサヨナラ弾でV王手。「打つんじゃないかなという期待があった。勝ててよかった。すごいうれしい」と、実感たっぷりに思いを口にした。

 同点の八回、満を持してマウンドへ。「チームに勢いがつく投球ができればいいと思った」と、最速151キロを計測した直球を軸にねじ伏せた。25球中19球が直球。そのうち11球が150キロ台だった。内野安打こそ許したが、狙い通りに流れを引き寄せた。

 1日の帝京大戦は4失点でサヨナラ完投負け。以降は、これまでほとんどしなかったシャドーピッチングを毎日行い、高くなっていた重心を低くするフォーム修正に取り組んだ。完封した8日の東海大戦に続く好投に、救援待機を決断した津野裕幸監督(45)も「気持ちの面で戻って来てくれたのはうれしいこと」と頼もしげだ。

 1部昇格6季目。悲願の初優勝に王手をかけたことを知ると、佐々木千は「あと1勝ですか?オ~ッ」と、大きな目をキラキラと輝かせた。「勝って(ドラフトを)迎えられるのが一番うれしい。優勝するチャンスをモノにできるように。いつも通りを心がけたい」。運命の1週間。20日のドラフトを経て、23日に大一番の東海大戦に臨む。

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