外れ1位で5球団競合、桜美林大・佐々木の交渉権はロッテ

千葉ロッテの印象を話す桜美林大・佐々木千隼=東京・町田の桜美林大(撮影・佐々木彰尚)
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 「プロ野球ドラフト会議」(20日、グランドプリンスホテル新高輪)

 5球団による外れ1位で桜美林大・佐々木千隼投手(22)を異例の全5球団が指名した。ロッテ、DeNA、巨人、日本ハム、広島によるくじ引きの末、ロッテが交渉権を獲得した。

 ロッテ・山室球団社長、DeNA・ラミレス監督、巨人・堤GM、日本ハム・栗山監督、広島・緒方監督の順番にくじを引き、山室九段社長が右手を上げた。

 佐々木はドラフト1位での指名が想定されるほどの逸材だったが、創価大・田中正義投手に5球団が競合したり、佐々木の1位指名が予想されていた阪神が白鴎大の大山悠輔内野手を指名するなどした“ドラフトのあや”で残っていた。

 ロッテの交渉権獲得が決定した瞬間を、佐々木は目を見開いたまま見つめていた。

 ◆佐々木千隼(ささき・ちはや)1994年6月8日生まれ、22歳。東京都日野市出身。182センチ、85キロ、右投げ右打ち。都立日野高では3年夏に西東京大会8強に進んだが、甲子園出場はなし。桜美林大(首都)では今春から秋にかけて53イニング連続無失点で、東海大・菅野(現巨人)と並ぶリーグ記録をマークした。さらに今年は春4度、秋で3度、計7度の完封を記録した。直球は最速153キロ。球種はスライダー、フォーク、ツーシームなど。

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