部員16人の中村、延長で敗れセンバツ厳しく OB山沖氏が応援も
「秋季高校野球四国大会・準々決勝 英明7-5中村」(23日、松山中央公園野球場)
部員16人の中村は延長13回の末に敗れ、準々決勝敗退となった。
5-3と2点リードで迎えた九回に3安打などで同点に追いつかれ、十三回には無死一、二塁から相手の送りバントをエース・北原野空投手(2年)が一塁へ悪送球。ボールがファウルゾーンを転がる間に、2人の走者が生還して勝ち越しを許した。
北原は13回を1人で投げ抜いたが、191球の熱投は報われず「大事なところでミスが出た。自分の弱さを痛感した」とうつむくしかなかった。
高知県西部の四万十市にある同校は、1977年に長身エース・山沖之彦投手(元阪急)を擁して部員12人でセンバツ準優勝。「二十四の瞳」として話題を集めた。
この日、その山沖氏がスタンドに駆けつけ声援を送った。母校を球場で応援するのは初めで、惜しくも勝利を見ることはできなかったが「残念だけど選手たちはよくやった。夏に向けて頑張ってほしい」と後輩たちに拍手を送った。