日本ハム中田、故郷・広島に錦飾る「地元で決められたらうれしい」
「日本シリーズ・第6戦、広島-日本ハム」(29日、マツダスタジアム)
故郷に錦を飾る。日本ハム・中田翔内野手(27)が28日、有終の美を思い描いた。日本シリーズは、ここまで3勝2敗。王手をかけて、敵地・広島に乗り込む。「家族が見ている前で、ましてや地元で決められたら、個人的にはうれしいね」。生まれ育った広島に移動前の新千歳空港で、日本一を誓った。
第6戦の相手は第2戦に先発した野村。四回に左前打を放ったが、チームは6回2安打に抑えられて敗れた。
「抑えられたというより、術中にはまった。細かいコントロールで勝負してくるピッチャー。振り回していくと打てない。しっかりボールを見極めることが大事」。2度目の対戦。攻略法は頭にはっきりとあった。
1週間前、故郷の風はつらく当たった。「応援に威圧感がある。阪神みたいに。声援の力がすごい」。真っ赤に染まるスタンドに、圧倒された。「聞こえるとしたら、ヤジだよね」と苦笑い。それも、折り込み済みだ。
「応援してくれる人が1000人いるとしたら、アンチも1000人いる。応援してくれる人のために頑張れれば」。生涯で一度も経験のない日本一。広島の地で達成する。