日本ハム10年ぶり3度目の日本一 連敗から一気4連勝 広島は黒田につなげられず

胴上げされる日本ハム・栗山英樹監督=マツダスタジアム(撮影・高部洋祐)
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 「日本シリーズ・第6戦、広島4-10日本ハム」(29日、マツダスタジアム)

 日本ハムが勝って10年ぶり3度目(東映時代を含む)の日本一を決めた。敵地での第1、2戦は連敗のスタートだったが、本拠地での第3戦から一気の4連勝で頂点へ。栗山監督は初の日本シリーズ制覇となった。栗山監督はナインの手で8度、宙を舞った。その後、今季限りで現役を引退した武田勝も3度、胴上げされた。

 最後も接戦を制した。4-4で迎えた八回の攻撃。マウンドには広島4番手・ジャクソン。あっさり2死走者なしとなったが、ここから奇跡的な攻撃を見せた。

 西川、中島、岡の3連打で満塁。ここで4番・中田が、ストレートの四球を選んで勝ち越し。さらに投手のバースが中前に適時打を放ち、この回2点目を奪った。

 とどめを刺したのはレアードだった。左中間席へ、このシリーズ3本目となるグランドスラム。この回6点を奪い、試合を決めた。

 敵地で2連敗したが、本拠地で戦った第3戦、延長十回に大谷の適時打でサヨナラ勝ちした。これで流れが変わった。第4戦は八回にレアードが決勝2ラン。そして第5戦は、九回に西川がサヨナラ満塁本塁打。決勝点を奪ったのは全て八回以降。粘りと精神力で、圧倒的な強さでセ・リーグを制した広島を上回った。

 広島は本拠地で連勝スタートだったが、第3戦以降は打線がつながりを欠き、自慢のリリーフ陣が打たれた。第6戦も八回にジャクソンが打たれた。今年限りで現役を引退する黒田が第7戦に先発すると見られていたが、つなぐことはできなかった。

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