オリックス糸井がFA宣言「夜も眠れないぐらい考えて…」と連絡
オリックス・糸井嘉男外野手(35)が1日、国内FA権を行使することを明らかにした。
糸井は10月31日に国内FA権の行使を決意。この日、権利行使の意思をオリックス球団に伝えた。キャンプ地の高知市内で取材に応じた長村裕之球団本部長が明らかにした。昼過ぎ、長村本部長の携帯に糸井から電話があり、「手を挙げさせてほしい」と伝えられた。その際、糸井は「夜も眠れないくらい考えて、いろんな人に相談をしました。その結果、FA宣言をして他球団の評価を一度、聞いてみたいという結論に至りました」と話したという。
これに対して同本部長は「チームの上昇のために、福良監督を男にするために、来年もう1年チームを引っ張ってもらいたい。最終的にこちらに残ってくれたらベストだと思います。こちらの最大限の誠意を見せているのであとは彼の判断ですね。手を挙げないで残ってくれることを前提にして今日まで待っていましたけれども、他球団の評価を聞いた上でこちらの話を聞きたいというなら門戸を開いて、再度交渉となればしっかり考えてテーブルにつきたい」と話した。
現在、水面下で糸井の獲得調査を行っている球団は阪神のみとみられ、事実上、オリックス残留か阪神移籍の2択となる。京都出身の糸井は親しい関係者に、関西への愛着を口にしている。攻撃力を課題に挙げ、かねて糸井の本格調査を続けてきた阪神が交渉解禁日となる11日に即アタックする構えを見せている。来週末から関西2球団による争奪戦が幕を開ける。