楽天・星野副会長 西武・岸FAなら蝶ネクタイして出馬!?
楽天・星野仙一球団副会長(69)が1日、FA権を行使した場合に獲得に動く方針を固めている西武・岸孝之投手(31)について、交渉の席に出馬する意向を示した。岡山県倉敷市で始まった秋季キャンプを視察し、「もしそうなったら?行かなあかんやろ。蝶(ちょう)ネクタイ着けてな」と、気合の正装で恋人を口説き落とす。
星野流の誠意を最大限に見せる。“恋人”を口説き落とすためなら、自らが猛アタックを掛ける。それだけではない。蝶ネクタイという勝負アイテム着用プランまでブチ上げ、“本気度MAX”で臨む考えだ。
岸は2日にもFA権行使の意思を表明する。右腕は先発完投型で貯金が計算でき、なおかつ本拠地・宮城県出身の投手であり、今オフの補強の目玉として水面下で調査を進めてきた。球団は4年の大型契約を用意しているとみられ、他球団との交渉が解禁となる11日に速攻アタックする可能性も十分にある。
“意中の恋人”のハートは、必ず射抜いてみせる。それが星野イズムだ。阪神監督時代の02年オフ、広島からFA宣言した金本(現阪神監督)と直接交渉して口説き落とした。昨オフにはロッテからFA宣言した今江との交渉の場に就き、球団初のFA選手獲得に尽力した。今年も闘将の存在が、何よりの切り札となる。
球団は岸のみならず、日本ハム・陽岱鋼がFA権を行使した場合にも獲得に参戦する方針を固めており、2人のFA補強が成功すれば球団初となる。勝負の今オフ、星野副会長の熱意で恋人のハートをわしづかみにする。