岸FA権行使表明!西武マネーゲームNO…エース流出危機

 西武の岸孝之投手(31)が2日、保有している海外FA権を行使することを表明し、申請手続きを行った。この日、楽天が獲得に乗り出すことを公表。宣言残留を認める西武と一騎打ちの様相を呈するが、西武はマネーゲームに参戦しない方針で、エース流出の危機に直面しそうだ。

 岸は西武ドームで取材に応じ「10年間プレーして、他球団がどういう評価をしてくれるのか知りたかった」と説明した。オファーがあった全球団の話を聞くとしたうえで「後悔のない選択をしたい」と話した。

 2007年に西武に入団し、1年目から4年連続2桁勝利。08年には日本シリーズMVPに輝くなど日本一に貢献した。「球団には『来季も必要だ』という言葉をいただいた。感謝しているし、愛着もある」と明かす一方で、12月で32歳を迎える年齢的なことも考慮し、行使を決断した。

 西武は数回、残留交渉を行い複数年契約などの条件を提示している。だが、星野副会長が交渉に直接出馬する楽天はそれを上回る4年12億以上の大型契約を準備しているとみられる。

 鈴木球団本部長は「残念だが、FAは選手の権利。ただ、マネーゲームはちょっと違う。こちらは誠意あるオファーを出した。(回答期限は)今月末くらいまでには、と考えている」と話した。

 岸は「移籍を前提とした形ではない」と話しているが、西武に条件面を見直す意向はなく、岸の要望がない限り、再度の残留交渉も行わないスタンスで、引き留めは厳しい状況だ。

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