ロッテドラ1桜美林大・佐々木1失点完投!神宮切符ゲット
「関東地区大学野球選手権・準決勝、桜美林大6-1中央学院大」(2日、横浜スタジアム)
桜美林大が中央学院大を破って決勝に進出し、初の明治神宮大会出場を決めた。ロッテに1位指名された最速153キロ右腕・佐々木千隼投手(4年・日野)が5安打1失点、9奪三振の力投で2試合連続の完投勝利を挙げた。上武大は山下仁投手(4年・須磨翔風)の2安打完封の快投で共栄大を下し、4年連続となる明治神宮大会出場を決めた。
史上初“外れ1位”5球団競合の実力を、もう誰も疑わない。佐々木が抜群の安定感で、神宮切符をもぎ取った。「初めての全国舞台。本当にうれしい気持ちでいっぱい」と、喜びをかみしめた。
ソフトバンク1位指名の創価大・田中に投げ勝った初戦から中1日。万全でなくとも、変幻自在のシンカーや最速148キロを計測した直球で相手を封じた。ロッテ・井辺スカウトは「一番いいのは、調子が悪くても抑えること」とうなずいた。
前日に、津野裕幸監督(45)に先発を直訴。最初は救援待機を伝えた指揮官も、あまりの迫力に「圧倒されました。昨日は負けました」と、方針を変えた。「言った以上、情けない投球はできないと思った」と責務を果たしたエース。「優勝したい」と、有終の日本一に照準を定めた。