ソフトバンク・森福FA権行使表明 ワンポイント起用に不満
ソフトバンクの森福允彦投手(30)が4日、今季初取得した国内移籍可能なFA権の行使を表明した。この日、ヤフオクドーム内の球団事務所を訪れ、書類を提出。10年間プレーしたチームへの愛着を語る一方で、現状のワンポイント起用への不満など揺れる胸の内を明かした。救援左腕のFA宣言を受け、巨人など複数球団による争奪戦になりそうだ。
覚悟を決めた男のすがすがしい表情だった。森福が代理人を伴い球団事務所を訪れ、国内FA権行使の書類を提出した。
「いろいろ考えて、いろんな人から話を聞いて、いろんな相談をして決めた。自分が一番必要とされるところにいきたい。自分が『一番輝ける場所』で野球がやりたい」
2007年に入団。11年から4年連続50試合以上の登板を果たした。在籍中、チームは4度のリーグ優勝、3度の日本一に輝くなどその貢献度は計り知れない。しかし、工藤監督が就任した15年からは左のワンポイント起用が増えた。
「他球団の評価を聞いてみたい。ここ2年間はワンポイントでやってきて、どこかに満足していない自分がいた」
既に複数年契約での条件を提示している球団はあらためて残留を要請する姿勢。ただ、起用法については「監督に任せている。彼に限らず契約に(起用法を)盛り込むことはない」(三笠球団統括本部副本部長)とした。
森福はCランク選手(球団内の日本人選手で年俸11位以下)とみられ、獲得にあたって、見返りの補償が必要ない。救援左腕を補強ポイントとする巨人が強い興味を示している模様だ。