「侍ジャパン強化合宿」（６日、ＱＶＣマリンフィールド）

　侍ジャパン・小久保裕紀監督（４５）は来年３月のＷＢＣを見据え、今回の強化試合で日本ハム・大谷を“代打の切り札”としても起用する。この日の打撃練習を見守り「長距離砲とも遜色がない打球を飛ばしていた。クリーンアップの候補に入ってくる」と評価。ただ、本戦は投手がメインの“二刀流”起用となる。

　そのため「強化試合でも全試合（ＤＨで）使うというより、代打で回る試合も考えながらと思っている」と本番を想定した起用方法を考えていく構えだ。

　二塁手についても高い守備力を誇る広島・菊池、主軸候補のヤクルト・山田を同時に起用する可能性を模索。この日の練習では山田が三塁でノックを受ける場面もあり、指揮官も「４試合の間にサードで山田を使ってみようという考えはあります」と説明した。

　「（三塁の練習は）急きょ言われました。慣れていないですけどミスしないように頑張りたい」と山田。さまざまなオプションを試しながら、世界一奪還の基礎を作り上げる。