清宮フェンス直撃打含む2安打!「モチベーションがどんどん上がってくる」

試合後の囲み会見で笑顔を見せる早実・清宮=神宮球場(撮影・開出 牧)
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 「明治神宮野球大会高校の部・準々決勝、早実5-3静岡」(12日、神宮球場)

 注目のスラッガー、早実の清宮幸太郎内野手(2年)は「3番・一塁」で出場し、3打数2安打1死球。3度の得点機に絡み、勝利に貢献した。

 1点をリードされた初回1死一塁の第1打席は、相手のプロ注目左腕・池谷が1ボールから投じた変化球をとらえて一、二塁間を破る右前打。好機を拡大すると、早実は1死満塁から5番・小西の押し出し死球で同点に追いついた。

 同点の三回先頭で迎えた第2打席は、2ボールからの3球目が右尻付近に当たる死球となって出塁。その後、1死二、三塁から6番・雪山の右前適時打で勝ち越しのホームを踏んだ。

 四回に静岡に追いつかれ、同点で迎えた五回先頭の第3打席は、カウント2-2から5球目の直球を打ち上げて一邪飛に倒れた。

 七回2死の第4打席では、この日一番の当たりでスタンドを沸かせた。2ストライクからの3球目、内角高めの直球を振り抜くと、弾丸ライナーが右翼フェンスを直撃。あと少しで高校通算76号という右越えの単打で出塁。さらに、次打者の打席間に暴投では、一気に三塁を陥れる激走を見せた。チャンスをつかんだ早実は、2死一、三塁から5番・小西の左越え適時三塁打で、2点を勝ち越し。これが決勝点となった。

 全国10地区の優勝校が集う舞台での1勝。主将を務める清宮は「秋の戦い(東京大会)が終わって落ち着いたところだったけど、一つ勝つことでモチベーションがどんどん上がってくる」と、手応えをにじませた。自身の打撃も、5打席連続三振を喫した東京大会決勝からの復調を示し「悪くなかった。(右越え打は)すごく詰まっていたのでライトライナーかと思ったけど、思ったより伸びました」と、明るい表情で振り返った。

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