福岡大大濠の古賀捕手、リードを悔やむ 早実・清宮らへの配球を反省
「明治神宮大会高校の部・準決勝 早実6-4福岡大大濠」(14日、神宮球場)
福岡大大濠は早実に敗れ、決勝進出を逃した。来年のドラフト候補に名前が挙がる古賀悠斗捕手(2年)は、3安打を放つも「6失点はぜんぶ自分の責任」とリード面を悔やんだ。
勝負を分けたのは1点差に迫った直後の七回裏だった。先頭の清宮を死球で歩かせ、無死一塁で4番・野村を迎えた場面。カウント2ボールとなり、「あの打ち方は内角が苦しいだろうと思って」と要求した内角低めのストレートが甘く入ったところを、スタンドに放り込まれた。
「途中から球数を意識してしまって。2ボールだったので、内に行ってしまった。バッティングカウントで相手も狙ってくるところだったのに」と悔やんだ古賀。清宮に関しても3ボールからのカウント球を二塁打されたことで「甘い球は絶対ダメだと思った。四球で歩かせてもいいと思ってしまった」と言う。
結果的に6失点はすべて清宮の打順が絡んでいた。「もっと捕手として勉強しないと。いい投手が6失点もしたのは捕手の責任。この試合を反省して、春の甲子園でいいリードができるように」と前を向いた古賀。まだ捕手歴3カ月の男は、苦い経験を糧に、飛躍を目指していく。