松山商VS熊本工OBが20年ぶり再戦で「奇跡のバックホーム」再現
1996年夏の全国高校野球選手権大会の決勝で大接戦を演じた熊本工と松山商のOBが26日、熊本市の藤崎台県営野球場で試合をした。熊本地震の復興支援イベントとして企画され、試合後には名場面を再現し、観客を喜ばせた。
96年決勝では、松山商の右翼手矢野勝嗣さん(38)が大飛球を捕り、三塁からタッチアップした熊本工の星子崇さん(38)をアウトにした。結局松山商が試合を制し、このプレーは「奇跡のバックホーム」として今でも高校野球ファンの間で語り継がれている。
この日は当時さながらの接戦の末、熊本工が9-8で松山商に競り勝った。名場面再現では、熊本工の本多大介さん(38)が打ち上げた大飛球を矢野さんが捕り、バックホームしたが、星子さんは悠々と生還。矢野さんは「全力で投げたが、今回は間に合わなかった」と苦笑いした。