巨人・菅野、新球習得目指す「フォーク、チェンジアップどちらか」
巨人・菅野智之投手(27)が27日、今オフのテーマに“新球”習得を掲げた。川崎市のジャイアンツ球場で、来季へ向け始動。練習後「もうひとつ、試したい球種がある」と明かし「フォークになるのか、チェンジアップになるのか、どちらか」と落ちる球に絞り、習熟に励む構えだ。
昨オフは直球の精度アップに力点を置いた右腕。さらに、ワンシームを1年目の2013年以来、解禁した。左打者への決め球として効果を示したが「相手も対策も練ってくるし、後半戦は球数が多くなった」と菅野。“新球”を、左封じへの切り札とする。
今季の対左打者の被打率は・234と、打ち込まれているわけではない。だが、DeNA・筒香に・333、広島・丸に・417、中日・森野に・500と抑え切れない打者がいたのも事実。さらに来季は阪神に糸井が加わる。リーグに居並ぶ左打者対策を万全にして、来季に臨む。
フォークは今季も投じたが「ダメだった」と振り返る。チェンジアップは新たな挑戦となる。どちらを選択するかは未定で「試しながらやっていく」。WBC参加が濃厚なエースは、来季の開幕投手も内定済み。今季9勝からの巻き返しへ、着々と牙を研ぐ。